2023年に続き、2024年も盛り上がっているIT導入補助金。
補助金は知っている人だけが得をする制度なので、もしあなたが「興味はあるけどまだ具体的なことを決めていない」という状態であれば、早めに計画を進めることをオススメします。
ただし、IT導入補助金の申請を進めていくうえで、この補助金にしかないある特徴があります。
それを抑え、理解して進めていきましょう。
今回は、IT導入補助金のメリットにもデメリットにもなる「IT導入支援事業者」についてお伝えします。
価格 | 1,920,000円 |
機能性 | |
ユーザビリティ | |
費用対効果 | |
IT導入補助金 | 適用可能 |
IT導入補助金の3つのメリット
まず、IT導入補助金のメリットについてお伝えします。
近年はご存知のとおり、「IT化」「DX」が進んでいます。
また、インボイス制度も始まっており、企業としての対応を求められています。
でも、変化のスピードが早すぎて正直追いつかない事業主や経営者の方も多いのではないでしょうか?
あなたが経営者の場合、毎日、
- やらなければいけないこと
- やるべきこと
- やりたいこと
- 緊急対応
などのリストで溢れかえっているのではないでしょうか?
正直、リソースが足りないですよね。
インボイス対応やIT化、DX、作業効率化などは、どちらかというと、「やりたいことリスト」だと思います。
でも、どうしてもやらなければいけないことや緊急対応に追われ、やりたいことは後回しになってしまいますよね。
そんな方のためにIT導入補助金が存在します。
IT導入補助金は5つの申請枠がありますが、その中でも売上に反映させることができる「通常枠」「インボイス枠(インボイス対応類型)」は経営者にとっては嬉しい制度と言えるでしょう。
通常の補助金申請は、真っ白なキャンパスに絵を描くように、
こんなことをやりたい→そのためにはこんなことが必要→それにはこれぐらいの費用がかかる→でも、こんな未来が待っている
というように、ゼロから事業計画を練る必要があります。
これは毎日忙しくしている経営者からしたら、けっこう大変だ!
でも、IT導入補助金は、すでに事務局に登録しているITツールを購入し、その費用の一部を負担してくれる、という補助金なので、どういうITツールでそのツールにはどういう機能がついていて、それがいくらでどういう効果があるのか、というのが事前に分かります。
ということは、事業計画が立てやすいということになります。
もちろん、自社にとって本当に必要なITツールを導入しよう
一般的な補助金と違うところが、IT導入支援事業者の存在です。
「IT導入支援事業者」とは、IT導入補助金を使いたい中小企業や小さなお店をサポートする専門の事業者で、補助金で活用できるITツールをIT導入支援事務局に登録しています。
IT導入支援事業者は以下のようなことを主に手伝ってくれます。
ITツールの説明
導入・運用に関わる相談
補助金の交付申請
ITツールの導入
補助金を申請したい会社やお店は、このIT導入支援事業者と協力する必要があります。
具体的には、次のような流れになります。
IT導入支援事業者とパートナーシップを組む
↓
事業計画を策定
↓
交付申請を行う
↓
ITツール導入
つまり、IT導入補助金を受けるためには、専門のIT導入支援事業者と一緒に計画を立てて、申請手続きをする必要があります。
このパートナーシップによって、会社やお店は効果的にITツールを導入し、業務の効率化を図ることができるのだ!
また、自社に導入したいITツールは勝手に購入したものでは審査に通りません。
IT導入支援事務局に登録されているツールのみ、IT導入補助金が認められています。
すべてのITツールが対象となるわけではないことを覚えておこう
シンプルに説明すると…
自社の問題を解決するITツールをIT導入支援事務局に登録されているツールから探すと、Aというツールを見つけた。そのAというツールはAAというIT導入支援事業者が開発したものだった。
この場合、AAというIT導入支援事業者にコンタクトを取り、パートナーシップを組み、Aというツールを導入するためにAAと一緒にIT導入補助金を申請していく流れとなります。
すごく簡単に説明するとこんなイメージです。
IT導入支援事業者と一緒に申請&導入していくというのは、とても心強いことです。
補助金申請は優先順位としてはそこまで高いものではない企業がほとんどでしょう。
そのため、申請を怠けようと思ったらいくらでも怠けることができますし、なんだったら途中で諦めることもできてしまいます。
でも、ある意味、IT導入支援事業者と行うことで、サボれない環境を作ることができます。
やらなければいけない環境に身を置くというのはとても大事なことではないだろうか
IT導入補助金のデメリット
IT導入補助金の3つのメリットをご紹介しましたが、今度はデメリットです。
IT導入補助金のデメリットはなにかというと、それは、IT導入支援事業者の存在です。
「え、どういうこと!?」と思ったかもしれませんが、なぜIT導入支援事業者がデメリットになるのか、そのワケを解説します。
まず、通常の補助金を申請する場合は、2つの手段があります。
- 自分(自社)で申請するか
- 申請代行業者にお願いするか
この2択。
自分で書類や申請をする事業者もいれば、面倒なことは業者にお願いしようということで、補助金申請代行業者に依頼する事業主もいますよね。
では、IT導入補助金を申請する場合はどうなのかといったら、
- IT導入支援事業者にお願いする
この1択しかありません。
しかも、依頼をするIT導入支援事業者が登録しているITツールしか補助金が降りません。
逆に言うと例えば、『補助金グダム』というITツールを使いたいと思ったら、『補助金グダム』をIT導入補助金事務局に登録している支援事業者にお願いするしかないのです。
なので、IT導入補助金2024のホームページでITツールを検索して、良さそうなものを見つけた。これを知り合いのIT導入支援事業者に申請&導入をお願いしようと思っても、できないのです。
こんなパターンもあるでしょう。
名刺交換をしていく中で、IT導入支援事業者に出会った。でも、その支援事業者が登録しているITツールは特に不要なものだった。
ただ、せっかくのご縁なので、別のITツールの導入をお願いしたい。
これもできないのです。
IT導入補助金は、ITツールとIT導入支援事業者はセットというルールがあるのだ!
同じような言葉が並んでいて、頭がクラクラすると思いますが、IT導入支援事業者がいることで申請しやすいメリットもあれば、いろんなITツールを取り扱っているわけではないので、IT導入支援事業者は使い勝手が良くて便利なコンビニではありません。
このあたりはデメリットとも言えるでしょう。
IT導入補助金のツールとは
では、どういうITツールが登録されているのか、気になると思いますので、いくつかご紹介していきましょう。
営業支援システム「ICHIGO ICHIE」は、営業活動を最適化し、 お客様との『一期一会(出会い)』の可能性を最大化するシステムです。
引用:IT導入補助金2024 ITツール詳細
【システムの主な機能】
・顧客データ収集機能
専用のフォームを発行し、WEBサイトへ埋め込み。 資料請求や問い合わせなどから見込み顧客の情報を獲得し 収集いたします。
・顧客管理
収集した見込み顧客をデータベースに登録し、リスト化して管理することができます。また、顧客へのアプローチ状況や商談状況などのステータスをリスト(一覧)で確認するこができ、個別に詳細な内容を登録することが可能です。
・受発注機能
管理画面の顧客ページより、受発注の管理が可能です。「契約→受注→決済→完了」までの一連のフローをシステム内で完結することができます。
・見積書、請求書発行機能(インボイス対応)
商談後の御見積発行機能、契約後の請求書発行など それぞれのシーンで必要な書類をシステム上から発行することが可能です。インボイス制度への対応もしております。
・決済機能
契約後、専用の決済ページを発行し、顧客にオンライン決済をしていただくことが可能です。
【対応決済】クレジット決済・銀行振込
ITツール名 | ICHIGO ICHIE |
IT導入支援事業者 | こころデザイン合同会社 |
IT導入補助金申請枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
価格 | 1,920,000円 |
ジャンル | 顧客対応・販売支援 決済・債権債務・資金回収 |
対象業種 | 農業・林業・漁業向け 情報サービス業向け 小売業向け 物品賃貸業向け 飲食業向け 医療業向け 介護業向け 生活関連サービス業向け 専門・技術サービス業向け 保険・金融業向け 運輸業向け 建設・土木業向け 製造業向け 卸売業向け 不動産業向け 宿泊業向け 教育・学習支援業向け 保育業向け その他サービス業向け 上記のいずれにも分類されない業種向け |
営業支援システムなので、「売上を上げたい」「営業の効率化を図りたい」という事業主にオススメ!
営業で抱える悩みを細かく分析し、画期的に解決しています。
でも、「費用がかかる…」となりますよね。それを解決してくれるのがIT導入補助金です。
画期的なITツールを安く導入できるなら、やらない手はありません!
発注・入荷・仕入・支払・在庫管理などの業務をフルカバーし、クラウドのパワーで誰もが自由にアクセスでき、毎日の仕事が変わる新たなクラウドの仕入・在庫管理システムです。
引用:IT導入補助金2024 ITツール詳細
いつでもどこでも外出先で発注や在庫状況を確認でき、仕入先別・商品別・担当者別など見たいデータの集計・分析やExcel出力、印刷も思いのまま。
リアルタイムな経営判断を可能にします。
ITツール名 | 蔵奉行クラウド Sシステム |
IT導入支援事業者 | 株式会社コハマ |
IT導入補助金申請枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
価格 | 288,000円 |
ジャンル | 決済・債権債務・資金回収 供給・在庫・物流 |
対象業種 | 農業・林業・漁業向け 建設・土木業向け 製造業向け 情報サービス業向け 物品賃貸業向け 小売業向け 飲食業向け 医療業向け 生活関連サービス業向け 専門・技術サービス業向け 保険・金融業向け 運輸業向け 不動産業向け 宿泊業向け 教育・学習支援業向け 保育業向け 介護業向け その他サービス業向け 上記のいずれにも分類されない業種向け |
供給や在庫、物流の業務標準化とDXが簡単にできるところが魅力!
人事労務クラウドサービです。年末調整・入退社手続き・健保組合、社会保険などをペーパーレスにする人事労務クラウドサービです。
引用:IT導入補助金2024 ITツール詳細
ITツール名 | オフィスステーション 労務 |
IT導入支援事業者 | 株式会社大塚商会 |
IT導入補助金申請枠 | 通常枠 |
価格 | 価格帯はいろいろあるため、詳しくは公式サイトをご覧ください |
ジャンル | 総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情シス |
対象業種 | 農業・林業・漁業向け 建設・土木業向け 製造業向け 情報サービス業向け 物品賃貸業向け 小売業向け 飲食業向け 医療業向け 生活関連サービス業向け 専門・技術サービス業向け 保険・金融業向け 運輸業向け 卸売業向け 不動産業向け 宿泊業向け 教育・学習支援業向け 保育業向け 介護業向け その他サービス業向け 上記のいずれにも分類されない業種向け |
総務・人事・給与・労務などのツールを見直したい企業にとってはピッタリだろう
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引用:IT導入補助金2024 ITツール詳細
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IPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービス制度」に準拠しています。
ITツール名 | beat/solo 見守りサービス |
IT導入支援事業者 | 富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 |
IT導入補助金申請枠 | セキュリティ対策推進枠 |
価格 | 月額10,000円 |
ジャンル | サイバーセキュリティお助け隊サービス |
対象業種 |
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IT導入補助金を申請する際の注意点
今回は用途に分けてITツールをご紹介しましたが、ご覧いただいた通り、ITツールは様々なものが登録されています。
どれも素晴らしいITツールですが、どれがいいかは目的次第となります。
- 自社ではどんな問題を抱えているのか
- なにを解決したいのか
- IT導入補助金を使ってなにをしていきたいのか
これらが決まらないと、先に進みません。
なぜなら、IT導入補助金はITツールとIT導入支援事業者ありきだからです。
IT導入補助金を使う目的をハッキリさせよう!
「ITツールでどんなことができるのか分からない」
こんな方もいるでしょう。
そういう方はお力になれると思いますので、一度『補助金グダム』事務局へお問い合わせください。
まとめ
今回は、IT導入補助金のメリットになるIT導入支援事業者。
これはデメリットにもなりうる、という内容でお届けしました。
IT導入支援事業者の存在はIT導入補助金の大きな特徴になります。
しっかり理解し、誤解のないように申請を進めていきましょう。
ただその前に、目的が決まっていない方はまずは目的。
IT導入補助金は魅力的な補助金なので、今回の内容をキッカケにぜひビジネスの更なる発展を目指していきましょう!
価格 | 1,920,000円 |
機能性 | |
ユーザビリティ | |
費用対効果 | |
IT導入補助金 | 適用可能 |