あなたは、IT導入補助金を考えたときに、目的はどちらになっているでしょうか?
「IT導入補助金を利用して新規ビジネスを立ち上げたい」または「改善したい」
それとも、「新しいパソコンが欲しいからIT導入補助金を利用したい」
どんな目的にしても一歩間違えると不正受給になってしまう恐れがあります。
たびたび補助金の不正受給で逮捕される人がニュースで報道されていますが、決して他人事ではありません。
今回は、IT導入補助金の不正受給について考えられる手口を解説していきます。コレをもとに、ただ単にお金目的で補助金を利用してはいけないんだなということを認識し、気を引き締めていただければと思います。
価格 | 1,920,000円 |
機能性 | |
ユーザビリティ | |
費用対効果 | |
IT導入補助金 | 適用可能 |
IT導入補助金の不正受給額
実際、どれくらい不正受給が発生しているのでしょうか?2024年6月現在では、IT導入補助金の不正受給額は公表されていませんが、持続化給付金の不正受給額が経済産業省より発表されています。
いったいいくらぐらいであろう。あなたは予想できますか?
不正受給総額22億6728万1815円
引用元:経済産業省
実に、22億円にも登るそうです。とんでもない金額ですよね。
それだけ不正受給をする者や組織がいるということです。
また、IT導入補助金の不正受給についても以前ニュースで報道されていました。
たとえば以前、こんなニュースがありました
【費用1万円のHP量産、108万円と申請か IT補助金詐取事件】
中小企業のデジタル化の補助金を詐取したとしてウェブ制作会社代表の男らが大阪府警に逮捕された事件で、男らが実際は1件1万円程度のホームページ(HP)導入費用を100万円超と偽り、補助金を申請していたことが捜査関係者への取材で分かった。
引用元:朝日新聞デジタル
ご存知の方も多いと思いますが、やはり、不正はいつかバレます。国もバカではありません。
ドバドバとお金を垂れ流すことはしないので、最初は抜け目があるように見える制度ですが、だんだんと固めていき、不正を暴いていく傾向にあります。
補助金を正しく利用して、健全なビジネス成長を目指そう!
IT導入補助金で不正受給になる手口を分かりやすく解説!
IT導入補助金とは?
IT導入補助金とは、簡単にいうと、自社の課題を解決し売上を上げるためにITツールを導入するのであれば支援しますよ〜というものです。
詳しくは別の記事をご覧ください。
しかし、当初はこのITツールの定義が曖昧で、ホームページ作成だけでもOKでした。
となると、一歩間違えた人はこのような思考になります。
「簡単なペライチのホームページを業者に作ってもらって、その請求を多めにしてもらい、それを申請すればガッポガッポ儲かるぞ?ホームページ業者にもキックバックをあげれば喜んで引き受けてくれるだろう」
または、変に頭の良い人はこのようにも考えます。
「ダミー会社をたくさん作って、ダミーのホームページやITツールを導入すれば、会社を作れば作るほどガッポガッポ儲かるぞ?」
お金に目が眩むと、悪魔の囁きが聞こえてくる…
IT導入補助金で不正受給の実態
図でカンタンに説明すると、こんなイメージです。
これは完全なる不正受給になりますので絶対にマネしないようにしてください。この場合は、当然ですがIT導入補助金を申請した事業者とホームページ作成業者等も罰則を受けます。
仮に、業務効率化・売上アップのサポート目的でITツールを導入したとしても同じ手口になります。
厳密に言うと、IT導入補助金では、どういうITツールでどのように運営していくか、そしてITツールを導入後どうなったかなどを経済産業省に報告する義務があります。
ただ、その報告を見る担当者がどこまでチェックしているか分からないため、見せかけのITツールを作成することは可能です。
もちろん、犯罪なので絶対に不正してはいけません!
IT導入補助金で不正受給をした場合の5つの罰則
では、経済産業省から不正受給とみなされた場合、どんな罰則があるでしょうか?
1・補助金の全額返還
これは言うまでもないでしょう
補助金は返還の必要がないお金ですが、不正受給の場合は違います。
100万円の補助金を受け取ったら100万円、300万円の補助金を受け取ったら300万円全額の返還が必要となります。
2・加算金の支払い
補助金の不正受給があった場合は、加算金も支払わなければいけないというのが法律で決まっています。
ただ受け取った金額を戻せばいい、それでお終い!というワケにはいかないのだ
IT導入補助金の場合は、補助金額の年利10.95%を加算金として課されます。
たとえば、300万円の補助を受けた場合で計算してみます。
補助金額×年利=加算金
補助金額は300万円(3,000,000円)で、年利は10.95%(0.1095)なので、
3,000,000×0.1095=328,500
つまり、300万円の補助金を受けた場合、加算金として328,500円が課され、合計で3,328,500円を支払わなければなりません。
受給してから3年後に不正受給とみなされた場合は、加算金は×3ということになります。
3・5年間は補助金の申請ができない
これも当然といえば当然ですが、向こう5年間はIT導入補助金も他の補助金も申請ができません。
ただ、じゃあ6年目以降は申請が通るのかといったらそれはまた別の話
一度裏切った企業を信用するほど政府はバカでも暇でもないでしょう。
4・不正受給者の公表
経済産業省では不正受給を行なった人の名前や住所を公表するようにしています。
気になる方は、公表しているページを貼り付けておきますので、ご覧ください。
5・詐欺罪となり逮捕
不正が悪質な場合は、詐欺罪となり逮捕されます。
以上のことから、補助金の不正受給には重たい罰が下されることが分かります。
IT導入補助金の不正受給への入口
何度もお伝えしているように、一歩間違えてしまうことはだれでもあります。
特に、お金に目が眩んでいたり、みんなやっていたりすると、「自分もいいよね」と思ってついやってしまいますよね。
後先考えず目先の利益だけを求めてしまうことはたしかにある
また、自分は不正受給をするつもりはなかったとしても、知らない間に不正受給に片足を突っ込んでいたということだってあります。
たとえば、ITツールを開発する業者が「多めに見積もっておくので、IT導入補助金が降りたら少し分けてくれませんか?」と言ってくることだってあります。
他にも、IT導入補助金の申請代行を行なっている業者が「実は折り入って話があって、あなたは信用できるのでお話しさせていただきます」とか良いように言われたら、「ちょっとぐらいいいかな」と思っちゃいますよね。
この、「ちょっとぐらいいいかな」が危険!
一歩間違えたとして、たとえすぐバレなかったとしても、不正は何年後かにバレます。
政府もバカではありませんので、十分注意しましょう。
意外と不正受給への入り口は浅いことを知っておくこと!
IT導入補助金を申請する目的
2024年のIT導入補助金には5つの枠があります。
通常枠
インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス枠(電子取引類型)
セキュリティ対策推進枠
複数社連携IT導入枠
この5つの枠の中で自分に合ったものに申請するわけですが、そもそも利用者側はなんのために、IT導入補助金を申請するのでしょうか?
一言でまとめると、経営課題を解決し、売上を上げるためですよね。
経営を安定させるためとも言えるでしょう。
ということは、不正受給はそもそもの目的からズレてますよね。
タダでお金がもらえるから不正受給をするってもはや商売でもなんでもない!
仮に不正受給してバレなかったとしましょう。
「いつバレるかな。いつバレるかな」と毎日ヒヤヒヤすることになります。そんな経営者の会社が安定するかといったら、厳しいでしょう。
不正受給をする企業が世の中に感動を与えられるかといったら、これもまた難しいでしょう。
不正受給は本来の目的から大いにズレている!
プチ不正受給になることも!
不正受給まではいかなくても、虚偽の申請になる場合もあります。
たとえば、
IT導入補助金の申請時にAというツールを記載して申請した。でも、申請が降りるまでに、実はAよりもBのほうが良さそうだと思い、気が変わった。でも、Aで申請したからまぁいいか。補助金が降りたら実際使うのはBにしよう。
これは虚偽の申請になってしまいます。
なので、罪は重くないにしてもルールはキチンと守りましょう。
ルールを全員が守っていかないとどんどんルールが厳格化し、ゆくゆくはIT導入補助金が廃止になることだってあり得るのです。
まとめ
不正受給なんて自分には関係ないと思っている方も多いでしょう。
ニュースを見て、「なにやってるんだバカだなぁ」とあなたは思っているかもしれません。
でも、決して他人事ではありません。
人間はだれでもミスをします。たまたま一歩間違えてしまっただけで、あとから罪になることだってあるのです。
今一度、IT導入補助金を使う目的を考えましょう。
あくまでも、あなたの行いを支援してくれるのが補助金です。
IT導入補助金を使って面白いことがしたい方は、このITツールがオススメです。
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引用:IT導入補助金2024 ITツール詳細
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・見積書、請求書発行機能(インボイス対応)
商談後の御見積発行機能、契約後の請求書発行など それぞれのシーンで必要な書類をシステム上から発行することが可能です。インボイス制度への対応もしております。
・決済機能
契約後、専用の決済ページを発行し、顧客にオンライン決済をしていただくことが可能です。
【対応決済】クレジット決済・銀行振込
ITツール名 | ICHIGO ICHIE |
IT導入支援事業者 | こころデザイン合同会社 |
IT導入補助金申請枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
価格 | 1,920,000円 |
ジャンル | 顧客対応・販売支援 決済・債権債務・資金回収 |
対象業種 | 農業・林業・漁業向け 情報サービス業向け 小売業向け 物品賃貸業向け 飲食業向け 医療業向け 介護業向け 生活関連サービス業向け 専門・技術サービス業向け 保険・金融業向け 運輸業向け 建設・土木業向け 製造業向け 卸売業向け 不動産業向け 宿泊業向け 教育・学習支援業向け 保育業向け その他サービス業向け 上記のいずれにも分類されない業種向け |
「補助金グダムを見た」と言っていただければスムーズに事が進みます
価格 | 1,920,000円 |
機能性 | |
ユーザビリティ | |
費用対効果 | |
IT導入補助金 | 適用可能 |