ご存知ない方のために再度ご案内ですが、2024年のIT導入補助金の締切は一旦8月23日になります。
これは異例。
興味のある方は本当に急いだほうがいいです。ぜひ一度やってみてください。必ずタメになるでしょう。
今回は、IT導入補助金2024の今までの採択結果を振り返っていきます。
実は、採択結果を振り返ることで狙い目の枠と2025年はどのように変わっていくかなどの傾向と対策が練られるようになります。
また、不採択になってしまった場合はどうすればいいのかなどの対策についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください!
価格 | 1,920,000円 |
機能性 | |
ユーザビリティ | |
費用対効果 | |
IT導入補助金 | 適用可能 |
IT導入補助金2024の流れ
まず、IT導入補助金の申請の流れをご紹介します。
まずは、IT導入補助金2024がどういうもので、5つの枠の公募要領がどういうものかを確認して理解を深めましょう。難しい内容ばかりですが、がんばりどころです。
IT導入補助金を理解したうえで、どんなITツールを導入するべきかを考えましょう。また、同時にパートナーシップを結ぶIT導入支援事業者も決めなければなりません。
よく分からない場合は、なるべく早めにIT導入支援事業者に相談することをオススメします。
またITツールとIT導入支援事業者は検索できるようになっていますので、一度ご覧ください。
>>ITツール・IT導入支援事業者検索
いよいよ申請の準備をしていきます。
まず、「gBizIDプライム」のアカウント取得、「SECURITY ACTION」の宣言という2つが必ず必要になってきます。
「みらデジ経営チェック」という無料診断ツールの実施も必要。
同時に、書類の準備もしていきます。
補助金の申請は複雑で難しいです。
不採択になることもあるので、必ずIT導入支援事業者に相談しながら進めていきましょう。
そのために、強力なバディを見つける必要があります。
申請内容は、審査を経て採択か不採択かの通知がされます。無事、採択されれば、補助金を使っての事業を開始することができます。
申請内容に基づいてITツールの導入を進めていきます。
申請内容通りにしないと虚偽の申請となるため、注意しましょう。
ITツールの費用は、先にもお伝えしている通り、まずは全額負担となります。
実際に「ITツールを導入して事業をスタートさせましたよ」という報告を事務局にしないといけません。
請求書や振込明細、ITツールを導入したものと分かる証拠書類を事務局に提出します。これらを「事業実績報告」といいます。
以上を経て、補助金が交付されます。
補助金が降りたからといって、安心してはいけません。
実は、ITツールを導入した後の効果報告を定められた期限内に報告しないといけません。これを怠ると補助金の返還の可能性が出てくるので、覚えておきましょう。
この流れでいうと、ステップ5に採択か不採択かがあります。
IT導入補助金は申請が通ればだれでももらえる補助金で返還の義務はありませんが、申請が通らないことがあります。つまり、申請すればだれでももらえる補助金ではないのです。
採択されればもらえるということ!
なので、採択結果が分かるまではドキドキです。
正直、補助金の申請はラクではありません。日々の仕事をしながら準備しなければいけないことがたくさんあるので、申請したら絶対採択されたいですよね。
でも、残念ながら申請が認められないケースがあります。
では、実際どれくらいの採択率なのかというのをそれぞれ5つの枠に分けてみていきましょう。
IT導入補助金通常枠の採択結果
通常枠が分からない方は別の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
採択結果を表にまとめました。
【通常枠の採択率】
公募回 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|---|
1次 | 1,576 | 1,189 | 約75% |
2次 | 2,335 | 1,760 | 約75% |
3次 | 2,912 | 2,206 | 約75% |
4次 | 3,286 | 2,521 | 約76% |
採択率は、平均75.2%という結果になりました。
まるで、「25%は不採択にしてくださいね」と決まっているかのような採択率ですよね。
平均75.2%というのは高いのか低いのかというと、例年を見ても高めではあります。ただ、逆に75%から上がらないというのはそこに申請の難しさが感じられます。
IT導入補助金インボイス枠(インボイス対応類型)の採択結果
インボイス枠(インボイス対応類型)が分からない方は別の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
【インボイス枠(インボイス対応類型)の採択率】
公募回 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|---|
1次 | 1,607 | 1,531 | 約95% |
2次 | 1,548 | 1,457 | 約94% |
3次 | 2,061 | 1,944 | 約94% |
4次 | 2,061 | 1,957 | 約94% |
5次 | 2,830 | 2,666 | 約94% |
6次 | 2,196 | 2,076 | 約94% |
7次 | 3,151 | 2,924 | 約92% |
8次 | 2,408 | 2,269 | 約94% |
採択率は、平均93.8%という結果になりました。
これは非常に高い!
むしろ、不採択になるほうが珍しいという結果になっています。
インボイス枠(インボイス対応類型)は通常枠と比較しても分かるように、通常枠は4次までしかありませんでしたが、インボイス対応類型は8次までありますよね。
このことからIT導入補助金2024は、インボイス対応類型が一番人気ということになります。
この背景の1つとして、インボイス制度に対応したソフトフェアに対応させるパソコン購入費用が対象だったことが挙げられます。
IT導入補助金インボイス枠(電子取引類型)の採択結果
インボイス枠(電子取引類型)が分からない方は別の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
【インボイス枠(電子取引類型)】
公募回 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|---|
1次 | 0 | 0 | 0 |
2次 | 1 | 1 | 100% |
3次 | 0 | 0 | 0 |
4次 | 0 | 0 | 0 |
電子取引類型も含め、このあとに紹介する3つの申請枠に関しては正直、関係ない事業主が多いと思います。興味のない方は飛ばしてください。
採択率は、平均25%ですが、もはや100%といっていいでしょう。
申請数ゼロが3回あることから枠は設けたけど需要がなかったことが分かります。おそらく、2025年度には撤廃されていることでしょう。
やはり、事務局側にも人員コストはかかっていますからね。
IT導入補助金セキュリティ対策推進枠の採択結果
セキュリティ対策推進枠が分からない方は別の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
【セキュリティ対策推進枠】
公募回 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|---|
1次 | 18 | 14 | 約77% |
2次 | 24 | 23 | 約95% |
3次 | 33 | 30 | 約90% |
4次 | 20 | 20 | 100% |
セキュリティ対策推進枠も採択率は高いことが分かります。
セキュリティ対策は会社が大きくなればなるほど意識しないといけないポイントなので、セキュリティを考えている企業としては嬉しい枠でしょう。
4次は採択率が100%というのはすごい!
これはおそらく、事務局側もセキュリティ対策が判断しやすいからだと思います。
どんなことをやるのか、そのための経費は正しいのかなどの判断が難しい通常枠よりもセキュリティ対策推進枠のほうがなにがどうなってこうなっている、というのが分かりやすいので判断しやすいです。
あくまでも推測ですが、セキュリティ対策推進枠での不正受給はほぼないのではないでしょうか。
IT導入補助金複数社連携IT導入枠の採択結果
複数社連携IT導入枠が分からない方は別の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
【複数社連携IT導入枠】
公募回 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|---|
1次 | 2 | 1 | 50% |
2次 | 0 | 0 | 0 |
採択率の平均は25%ですが、実質50%になります。
ただ、圧倒的に需要がないことが分かります。
実際はすごい申請枠で地域に特化してかなり面白いことができるのですが、周りを巻き込んで同じベクトルで進んでいかないといけない枠なので、かなり難しいことが言えます。
おそらく、2025年は無くなるのではないかなと思います。
IT導入補助金2024のオススメ枠は?
以上、それぞれの枠に分けて採択結果を見ていきました。
「ウチはどの枠で申請すればいいですか?」というお問い合わせをいただくことがありますが、ズバリ、オススメは『インボイス枠(インボイス対応類型)』!
なぜかというと、理由は主に2つあります。
採択結果を見ても分かるようにインボイス対応類型の採択率は平均93.8%と高いです。
つまり、申請が通りやすいということ
だからといって、不正をしようとするとバレて大変なことになるのでそれだけは注意しましょう。
本来であれば、売上を上げるためのITツールを導入したいとなったら、申請は通常枠になります。ただし、通常枠には下記のような縛りがあります。
交補助事業者の労働生産性について、以下要件を全て満たす3年間の事業計画を策定し実行すること。
引用:IT導入補助金2024 公募要領
1.1年後に労働生産性を3%以上向上させること
2.事業計画期間において労働生産性を年平均成長率3%以上向上させること
3.生産性向上の目標が実現可能かつ合理的であること
150万円以上の補助金を申請しようとする者は、以下の要件を全て満たす3年の事業計画を策定し、実行すること。
引用:IT導入補助金2024 公募要領
・賃金引上げ計画を策定し従業員に表明していること。
・事業計画期間において、給与支給総額を年平均成長率1.5%以上向上させること。
・事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること。
詳しくは、別の記事をご覧ください。
これらの要件が達成できなかった場合は、補助金の返還を求められることがあります。
でも、インボイス対応類型は通常枠のような縛りがありません。
つまり、インボイス対応類型で売上アップも狙えるITツールを導入するのが狙い目ということになります。
では、どんなITツールがあるかというと、1つオススメをご紹介します。
営業支援システム「ICHIGO ICHIE」は、営業活動を最適化し、 お客様との『一期一会(出会い)』の可能性を最大化するシステムです。
引用:IT導入補助金2024 ITツール詳細
【システムの主な機能】
・顧客データ収集機能
専用のフォームを発行し、WEBサイトへ埋め込み。 資料請求や問い合わせなどから見込み顧客の情報を獲得し、収集いたします。
・顧客管理
収集した見込み顧客をデータベースに登録し、リスト化して管理することができます。また、顧客へのアプローチ状況や商談状況などのステータスをリスト(一覧)で確認するこができ、個別に詳細な内容を登録することが可能です。
・受発注機能
管理画面の顧客ページより、受発注の管理が可能です。「契約→受注→決済→完了」までの一連のフローをシステム内で完結することができます。
・見積書、請求書発行機能(インボイス対応)
商談後の御見積発行機能、契約後の請求書発行など それぞれのシーンで必要な書類をシステム上から発行することが可能です。インボイス制度への対応もしております。
・決済機能
契約後、専用の決済ページを発行し、顧客にオンライン決済をしていただくことが可能です。
【対応決済】クレジット決済・銀行振込
ITツール名 | ICHIGO ICHIE |
IT導入支援事業者 | こころデザイン合同会社 |
IT導入補助金申請枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
価格 | 1,920,000円 |
ジャンル | 顧客対応・販売支援 決済・債権債務・資金回収 |
対象業種 | 農業・林業・漁業向け 情報サービス業向け 小売業向け 物品賃貸業向け 飲食業向け 医療業向け 介護業向け 生活関連サービス業向け 専門・技術サービス業向け 保険・金融業向け 運輸業向け 建設・土木業向け 製造業向け 卸売業向け 不動産業向け 宿泊業向け 教育・学習支援業向け 保育業向け その他サービス業向け 上記のいずれにも分類されない業種向け |
「補助金グダムを見た」と言っていただければスムーズです
ただ、大事なことは補助金を使ってお金をもらうことではなく、現状の問題点はどういうところにあって、それをどうやって解決して、今後どうしていきたいかという目的になります。
補助金をもらうことが目的になると、主旨からズレるので注意しましょう。
IT導入補助金の不採択理由は分かる?
IT導入補助金の申請をして、残念ながら不採択されてしまった場合は悔しいですが、何度でも申請が可能なのでご安心ください。
ただ、全く同じような中身や手順で申請してもまた不採択になるだけなので意味がありません。
修正をして申請するということになりますが、実は不採択になった場合、明確な理由を教えてくれません。
ここは正直、ナゾな部分ではあります。
「ここが足りなかったのでこれをこのように修正して再度申請してください」
と丁寧に教えてくれればいいのに、なにも教えてくれません。むしろ、自分たちで考えてください状態。
こちらで推測しないといけないワケですが、でもご安心ください。
不採択されてしまった場合は、IT導入支援事業者にまず相談しましょう。
どこがいけなかったのか、なにがマズかったのか、話し合って、再度申請すればいいのです。2回目以降は要領も分かって、だいぶカンタンに申請ができますよね。
まとめ
さて、今回はIT導入補助金2024の今までの採択結果を振り返ってきましたが、もう時間がありません。お伝えしているように、2024年のIT導入補助金の締切は一旦8月23日。
次の公募はいつになるか分かりません。もしかしたら「やっぱり今年はもう終わりです!」となるかもしれません。
まずは、現状の問題点はどういうところにあって、それをどうやって解決して、今後どうしていきたいかという目的を決め、サクッと動きましょう!
価格 | 1,920,000円 |
機能性 | |
ユーザビリティ | |
費用対効果 | |
IT導入補助金 | 適用可能 |